私はゴミ
昔は輝かしい価値があった
過去の栄光というやつだ
しかし、今は何者にもなれない、ただゴミ
ゴミ仲間の多くは今でも過去の栄光に縛られている
「あの頃は良かった」
「若い時は活躍していた」
「昔は希望に満ち満ちていた」
「尊敬され、敬われていた」
「多くの人に愛され、多くの人から求められた」
そんな甘い夢を今も見続けている
現状は悲惨だ
腐敗し、酸化し、鈍化していく
強烈な臭いに既に嗅覚の感覚などない
狂気に駆られて、頭がおかしくなったモノは多い
あちこちで「自分は価値がある」「捨てないでくれ」と懇願する声
バイオハザードに成りかけているモノ
怖く、醜く、汚く、臭い
価値あった物の成れの果て、
ここはそんな最終終着地
ゴミと捨てられたモノにはまだまだ価値があるモノも多い
使い手に利用されて、飽きたら捨てられる
少し古いからと新しいモノに買い替えられる
少し傷付いたからと無残に壊される
ココいるゴミの全てに価値はあった
価値があったからこそ、今でも希望を抱いてしまう
過去の活躍をいつまでも忘れられずにいてしまうのだ
価値を見失うことがココまで荒んだ世界を作り上げてしまうのか
世界は贅沢で残酷で…言葉を失う
ココにいる多くは
燃やされるか埋められるか
違う物質に変えられ、新しい価値を持つようになるか
今の姿を維持することはできなくなる
新しい価値となれるなら、それもイイだろう
私の思考も時が来れば、無になるだろう
私が一体、何だったのかも既に思い出せない
きっと価値はあっただろうが、忘れてしまうほどだ
最初からゴミだったのかもしれない
誰かのために、何かのために…
存在していたなら…やめておこう
過去にしがみ付いても何も変わらない
もうそんなことはどうでもいい
今はとにかくゆっくりと眠りたい
地獄のようなこの地で眠るのは狂気の沙汰だが、
誰かに、何かに迷惑をかけるより百倍マシだろう
。。。
………
深く深く眠った
どれだけ眠ったかは分からない
目を覚ました私は変わらない同じ景色の中にいる
しかし、一つだけ違うことがわかった
ゴミである私たちに新しい価値が見出された
失われた価値から新しいエネルギーになるとして注目を浴びている
少し報われた気がした
『私はゴミ』
Sweet Dreams!「よい夢を」
このエッセイを読んでいる人へ
周囲からはゴミだの、屑だの言われても気にすることはない
それは、君に対しての価値を見出すことができなかったゴミの評価だ
但し、自分の価値を妄信したり、決め付けることも良くない
どのような価値があるのかをしっかりと見極めるために考え続けてほしい
自分にどのような価値があるのかを見つけてほしい
本を読んだり、賢い人の話を聞いたり、自分で体験してみてほしい
自分で探すことが困難なら、協力してくれるパートナーやメンターを探すとイイ
価値を見出すためには、”きっかけ”が必要だからだ
エッセイについてはコチラを確認してください
エッセイとは エッセイとは特定の文学的形式を持たず、書き手の随想(思ったこと・感じたこと・考えたこと)を思うがままに書き記した文章のことである らしいです つまるところ、「自由に考えたこと自由に書いていくもの」です 凝り固まった[…]