こんにちは、あるいは、こんばんは
2022年、現代の日本人は一生をどのように過ごしているか想像できますでしょうか?
生まれてから死ぬまでの過程は千差万別
誰一人として同じ道を歩むことはありませんが、同じような生き方に縛られていると思います
起床、朝食を食べ、トイレ、通勤を経て、コーヒーを飲み、仕事を始め、会議に疲れ、昼食、仕事に戻り
退社し、夕飯を食べ、お風呂に入り、趣味を楽しみ、就寝する
上記は平日のサラリーマンの普通を想像してみました
多少の誤差はあれど、多くの人の日常に近いと思っています
今回は人生の時間割を作ってみました
私の生き方は普通の人とは異なるため、参考にならないので、
世間一般で普通を想像し、行動内容と費やす時間を想定して
普通の人の人生にかかる時間を計算してみようと思います
問題提議:一般的な人の一生はどんな感じ?
結論:「「28%が睡眠」,「20.3%が情報」,「15.3%が仕事」,「36.4%が雑多」で構成されている」
【調査方法】
・調査期間は「人が生まれてから健康寿命を全うするまでの70年間」
・調査対象は「現代の日本人(正確には男女の平均を取得)」
・調査資料は「OECD、厚生労働省のデータ、総務省統計局のデータ、各種研究論文」
・どうやって調査するか
①:総務省統計局の「社会生活基本調査 生活行動の種類と内容例示」から行動種類を洗い出す
②:各行動の想定期間(開始時期と終了時期)を暫定で決める
③:各行動の実働時間を参考資料を元に記入
④:各行動を全てまとめ70年間に到達するかを検証する
詳細①
調査期間を平均寿命ではなく健康寿命を選択したのは
自己の行動選択権を持っているは健康寿命であるため、こちらを選択しました
男女でデータを取り分けている場合がありますが、
今回の調査対象は現代の日本人であるため、総合平均を参考にします
総務省統計局には既に生活行動と平均時間に関するデータがありますが、
今回求めたいデータではないようです
具体的に
・調査対象の年齢が違うため
└0歳から調べたいが調査対象が10歳から始まっている点
・行動項目と実働平均時間に疑問があるため
└仕事時間が30代で5時間30分くらいに記載されている点
調査対象者をどのように選択しているかわからない
信頼度の無い適当なデータ使っても意味がないので、
ちゃんとした調査機関であるOECDや厚生労働省のデータなど参照して
データ集積と分析を進めていきます
詳細②
行動の種類は総務省統計局の資料を参考にします
行動の種類は62種類に分類されているようですが、
行動には似たような項目が多く、20種類にまとめられているようなので
今回はこちらを使用します
■下記が20種類の行動
1 睡 眠
2 身の回りの用事
3 食 事
4 通勤・通学
5 仕 事
6 学 業
7 家 事
8 介護・看護
9 育 児
10 買い物
11 移動(通勤・通学を除く)
12 テレビ・ラジオ・新聞・雑誌
13 休養・くつろぎ
14 学習・研究(学業以外)
15 趣味・娯楽
16 スポーツ
17 ボランティア活動・社会参加活動
18 交際・付き合い
19 受診・療養
20 その他
詳細③
各行動の想定期間とは「いつ開始して」「いつ終了するのか」という時期を想定します
例えば、学業なら開始時期を「7歳」にし、終了時期を「22歳」に設定することで
小学生から大学生までの学業期間を想定していきます
また各行動の実働時間を調査してまとめていきます
睡眠なら
開始時期「0歳」、終了時期「70歳」として設定
日本人の1日の平均睡眠時間は「6時間43分」
1年間の睡眠合計時間が「2451時間35分」
70年間の睡眠合計時間が「171,610時間50分」
年換算で19.6年
19.6/70=28%
健康寿命「70歳」を迎えるまでに19.6年分が睡眠に使用されている
割合として約28%が睡眠である
上記のように各行動を全て調べました
詳細④
行動の種類でも「介護・看護」「休養・くつろぎ」「ボランティア・社会活動」
「交際・付き合い」「受診・療養」はその他に含めました
理由は行動自体がマイノリティであり、一般的ではないようです
また、信頼できるデータが見当たらなかったことも要因です
詳細な結果は以下となりました
■現代人の一生「70年」の行動時間
順位 | 行動の種類 | 時間(年) | 割合 |
1位 | 睡眠 | 19.6年 | 28.0% |
2位 | テレビ・ラジオ・新聞・雑誌 | 14.2年 | 20.3% |
3位 | 仕事 | 10.7年 | 15.3% |
4位 | 食事 | 3.4年 | 4.9% |
5位 | 身の回りの用事 | 3.35年 | 4.8% |
6位 | 育児 | 3.1年 | 4.4% |
7位 | 趣味・娯楽 | 3.1年 | 4.4% |
8位 | 家事 | 3年 | 4.3% |
9位 | 学業 | 2.7年 | 3.9% |
10位 | スポーツ | 2年 | 2.9% |
11位 | その他 | 1.9年 | 2.7% |
12位 | 通勤・通学 | 1.85年 | 2.6% |
13位 | 買い物 | 0.5年 | 0.7% |
14位 | 移動(通勤・通学を除く) | 0.4年 | 0.6% |
15位 | 学習・研究(学業以外) | 0.2年 | 0.3% |
考察:「日本がオワコンであることが改めてわかった」
現代の日本人の生活行動を調べると共に海外と比較して調べると
「日本ヤバいなー」が毎回の感想でした
どれをとってもツッコミ所満載で割りとゲンナリです
調査はハッキリ言って結構大変でした
平日・休日での平均時間や平均実行回数を調べたり、
どうやって調べたのかわからない信頼の薄いデータや情報が出回っていないものなど
面倒が多かったです
また、「通学」や「勉強」では小学校から大学までを調べる過程で
都会や田舎、学年別でも大きく差がある分野で、色々と妥協しながら及第点を探して
データを集めました
疑問:各調査項目に気になったことはある?
各項目を調査していて気になったことを記載していきます
■睡眠:仮眠を含めない睡眠を調査
・日本の平均睡眠時間は「6時間43分」で世界と比べても年々睡眠時間が減少している
原因:コロナ禍の影響もあり、動画配信サービスや動画視聴で睡眠時間を使っているため
・睡眠の質も悪くなっている傾向があり、睡眠に関する病気や悩みが増加している
原因:脳にとって刺激の強い動画配信サービスの視聴により、入眠を妨害しているため
■テレビ・ラジオ・新聞・雑誌:インターネット利用や動画視聴を含めて調査
・テレビ、ラジオ、新聞、雑誌の需要は確実に減少している
原因:インターネットやSNSが主流になっており、著名人やプロも参入している
・情報の取得が容易になり、情報の精度を見極める力が必要になってきている
原因:フェイクニュースに騙されたり、信頼性の乏しい情報に踊らされる被害が増えてきている
■仕事:大卒の22歳から定年の65歳までを調査
・本業の労働時間は減少傾向にあるが、副業の労働時間は増えていること
原因:「働き方改革」と「コロナ」の影響で勤怠時間に大きな見直しがあった
労働時間が確実に減少したが、減った労働時間のしわ寄せをモロに受けている
・ホワイト企業(健全な職場)とブラック企業(劣悪な職場)の格差がエグいこと
原因:ホワイト企業は能力のある人材が多いため、人間関係のトラブルや給料での問題は比較的安定している
ブラック企業は能力のある人材が少ないため、トンデモナイ爆弾を抱えている傾向が強い
■食事:朝食、昼食、夕食を調査
・健康ブームと肥満ブームが繰り返し起こっている
原因:経済を回すため、痩せる商品と太る商品を交互に混ぜながらブームを起こしているため
■身の回りの用事:身支度、整髪、風呂、トイレ、洗顔などを調査
・虚弱体質日本人
原因:日本人は清潔になり過ぎて、最近の人は痔や風邪、皮膚病などになりやすくなっている
・男性に比べて女性は身支度に倍の時間をかけている
原因:男性は身支度の選択肢が少なく、ある程度決まった格好をするのに対して、
女性は身支度の選択肢が多く、決まった格好を模索するため
■育児:未就学児から高校までの子育てを調査
・父親か母親かで費やす時間に大きな差が生じている
原因:1日の父親干渉時間:未就学児「1時間48分」、
1日の母親干渉時間:未就学児「4時間6分」と約1.8倍ほどの差があるため
・共働きの影響もあって昔と比べると緩やかに父親の育児時間が伸びている
原因:会社や社会も子育てに寛容な男性を認めている風潮が広まっていることが要因
■趣味:読書、園芸、ゲームなどを調査
・年齢を重ねると読書数が減っていく
原因:小学生は月平均15冊、中学生は月平均10冊と多いのに対して社会人は月平均1冊が現状
外部への情報取得(インターネットや行動範囲の広さなど)に制限が外れていくと
読書で情報を取得しなくなっていく傾向にあるため
・ゲームの需要が増加傾向にある
原因:多くの優れたゲームに感銘を受けて、ゲーム職を目指す学生が増えてきている
現状は特殊な職業「ゲーム職」を前に挫折していることがほとんど
■家事:共働きを基準に家事を調査
・便利な家電が増えているため、昔に比べると家事の時間が圧倒的に減ってきている
原因:家事の時間が長い人は今でもアナログな方法を続けているため
・夫婦で共働きが普通になっている
原因:昨今は収入が下がり続けている現状を乗り越えるために多くの家庭が共働きを常識としているため
■学業:小学校から大学までの勉強を調査
・貧富の差と同様に勉強時間の差が開いている
原因:収入の高い職業に就く人と収入の低い職業に就く人では学生時代の勉強時間が雲泥の差がある
・益々取り残されるオワコン日本「GG」
原因:大学生の勉強時間を世界と比べると酷い差があり、社会人の勉強時間はもっと少ない
・厳しい日本社会を経験したことがない日本の教師たち
原因:教育関連の大学を経てそのまま学校に就職するため、世の厳しさを知らない人が多い
・続く洗脳教育
原因:世界の本質を理解しない親や教師がイイように操られて、サラリーマン製造マシーンを作り続けている
■スポーツ:運動や趣味のスポーツを調査
・運動への理解度が向上している傾向にある
原因:筋肉や栄養学など蔓延っていた古い知識や常識が排除され、徐々に改善され始めているため
・コロナ禍の影響を跳ね退けスポーツ人気は現状を維持
原因:オリンピックや人気プロ選手の影響を受けて、廃れてはいない
また、人気マンガやアニメの影響もあり、運動しない層の行動も変えさせつつある
■その他:介護・看護、休養、社会活動、交際、性交、療養などを調査
・下がる結婚率、上がる離婚率
原因:主な原因は「お金」と「考えの相違」
・少子高齢化の影響が顕著に表面化されている
原因:少子高齢化が問題視され始めてから数十年経過しているが、未だに未解決であるため
・休養と称したストレスを溜める趣味が多い
原因:正しい休養の方法を知らない人が多く、健全な回復ができていないため
・初体験の平均年齢は20.3歳で実行回数は年齢を重ねる毎に減少していく
早ければ、小学生の時に初体験している人もおり、性行為の回数は年齢とともに減っていく
・世界と比べると回数が圧倒的に少ないが時間は平均的に長い
日本の場合、平均月間回数は2回で時間は1回につき平均30分
世界の場合、平均月間回数は8回で時間は1回につき平均19.7分
■通勤・通学:大卒22歳から定年65歳までの通勤と小学校から大学まで通学を調査
・通勤は行き帰り含めて、平均時間「1時間19分」
原因:片道約30分圏内に収めているため
・有効活用できないゴミ時間
原因:ストレスを溜める一方で有効活用するには難しい時間であるため
・小学校から高校までは通学時間があまり変わらない
原因:移動方法が異なり、小学生は歩き、中学生・高校生は自転車or電車になり片道平均22分程度
・大学は意外と片道平均1時間程度かけている
原因:住みは一人暮らしor実家暮らしで移動方法も自由であるため、本人の許容できる範囲で時間をかけている様子
■買い物:学生から社会人までの買い物事情を調査
・買い物はネットショッピングが主流
原因:コロナ禍とAmazonの浸透が影響しているため
・平日は2~3日に1回、休日は1回以上を買い物に出かけている
原因:必要な食材や溜まったストレス発散に買い物をしているため
■移動(通勤・通学を除く):遊び、デート、買い物などの移動時間を調査
・外出で移動している時間が馬鹿にならない
原因:友人や恋人に会いに行くために片道平均30分ほど使用している
■学習・研究(学業以外):小学校から大学までの部活動や社会人の勉強事情を調査
・部活動は本気度によって部活動の時間に大きな差がある
原因:優秀な成績を残している部活ほど活動時間が長く、濃密なスケジュールを組んでいる
・休日は平日の2倍分、部活動に時間を割いている
原因:中学の平日は「1時間40分」休日は「3時間」、高校の平日は「3時間25分」休日は「7時間40分」
・社会人の勉強時間は1日当たり平均6分と圧倒的に少ない
原因:現状に甘んじており、社会人になってからの成長を考えていないため
・意識の高い行動する社会人は1日あたり平均160分と学ぶ姿勢を忘れない
原因:変化の激しい世の中に対応していくために常に勉強をしていくことが求められるため
客観的要約
■「世間で調査されている項目が思いの外、少なかった」
→日本人は自分たちが思うほど、自分たちに対して興味がないのだと思う
私が洗い出した行動項目の1/6程度ほどしか情報は開示されていなかった
非公開で調べられているかもしれないし、私の調べ方が悪かったかもしれない
結論を出すには少し早計かとは思っている
■「日本人の生態調査ができて面白かった」
→調べてみて、改めて一般的な人の生活と私の生活が合わないと感じた
あくまで平均値に対して比べると差が大きくなることがわかり、自己理解に繋がった
■「オワコン日本が数値でわかる」
→現代の日本人の平均行動時間を調査した訳ですが、
世界の平均行動時間と比べると圧倒的に「投資」が不足している
「空費」や「浪費」が多いのも顕著にわかる
大学生の授業以外の勉強時間は日本が1~2時間に対して、
海外は6時間以上が一般的とのこと(盛ってるかもしれない)
日本にも年中勉強に追われている大学生がいることも知っていますが、
マイノリティであり、マジョリティは勉強していないのだと思う
■「本を読まない日本人」
→社会人の月間平均読書数は「1冊」
学生の月間平均読書数は小学生は「12.7冊」中学生は「5.3冊」高校生は「1.6冊」
学年が上がるに連れて読書数は減少していく
恐らく、情報取得ツールが「本」から「インターネット」「SNS」などに移っていくからだろう
本を読んでいるから「偉い」とか言うつもりはない
知識や知恵を身に着けなければ、賢い巨悪に洗脳されて傀儡になるオチが見えている
今、世界は学び続けなければ生き残れない世界線へと移行しつつある
今の現状を理解すると共に、日本のオワコンが加速する未来までも垣間見ました