1日の最後に読むのに丁度よい記事集

【Sweet dreams essay】空

君は空

君は空
見果てぬ遠い幻想
どこまでも続く深く広い器

蒼く澄み渡る君は心を晴れやかにしてくれる
朱く燃える君は憂いと寂しさを教えてくれる
昏く静寂な君は小さな光の存在を見つけさせてくれる
鈍く揺蕩う君はしとしとと恵みを降らせてくれる

小さな窓から君を見ていた
小さな時から君を見ていた
小さなベッドで君を見ていた
小さな花が飾られている横で君を見ていた

小さな針から雫が落ちている
小さな時計が私の命に問いかける
小さな鼓動が動き続ける間は君を見ていたい

君は遠い存在
そして、私の夢

何も変わらない日々
何も変わらない部屋
でも君だけは毎日違う装いを私に見せてくれる
少しの変化が私に喜びを届けてくれる

君を見る度に年月を感じる
私に残された刻は短い

心が不安になった時
突然怖くて泣いてしまった時
痛みに心が負けそうになった時
君だけがいつも私を支えてくれている

私は毎日、夢を見る
きれいな空気と青々とさざめく芝生の上でゆっくり時間を過ごす夢
大切な人と一緒に過ごす夢
君を見上げて、涙が零れる夢
もう誰もいない夢…

 

起きると私はいつも泣いている
そして、君が必ず出迎えてくれる
私はいつもと変らず「おはよう」とつぶやく

今日も君の素敵なところを探す
いつもより澄んだ蒼さがある
君を彩る雲が映える
薄く見える月が君の懐の深さを見せてくれる
小さく見える飛行機が君の雄大さを感じられる

夜になれば、多くの小さくも大きい星を数えられる
流れる星に星座、様々な色が君を美しくする
私はいつもと同じように「おやすみ」をつぶやく
また君に会えることを願って

『君は空』
Sweet Dreams!「よい夢を」

このエッセイを読んでいる人へ

空は世界を繋いでおり、どの国に行っても空を見ることができます
常に私たちの近くにあり、遠くにあります

最初こそ興味があっても、いつしか空を仰ぐことは少なくなります
しかし、人は空を見つめ直す時がいくつかあります

「辛いことがあった時」
「嫌なことがあった時」
「不安になった時」
「悲しく寂しい時」
「疲れ果てた時」
「最後の時を過ごす時」
です

心が弱くなった時に空を仰ぎ、空の雄大さや星の輝きに気付きます
自分のちっぽけさを確認することで、弱まった心を復活させるのかと思います

いつも見ている空ですが、毎日違う装いをしてくれます
オシャレを楽しむモデルようです

もし嫌なことがあったら、空を見て見てください
空を見る余裕が生まれたら、その時点で回復に向かっていますよ

エッセイについてはコチラを確認してください

エッセイについて

エッセイとは エッセイとは特定の文学的形式を持たず、書き手の随想(思ったこと・感じたこと・考えたこと)を思うがままに書き記した文章のことである らしいです つまるところ、「自由に考えたこと自由に書いていくもの」です 凝り固まった[…]

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