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【Sweet dreams essay】スーパーヒーロー

私はスーパーヒーロー

私は「スーパーヒーロー」
超自然的な能力を有し、毎日のように犯罪から市民を守っている
特殊な能力と日頃の鍛錬のおかげで毎日休みなく活動ができている
多くの笑顔と平和を守ることができていて私は嬉しい
これが私の使命であり、運命なのだ!

 

…果たして本当にそうだろうか?
それは、妄言めいた、洗脳なのではないか?
あるいは、神様を敬う宗教のようなものかもしれない

私は先天的に能力の開花させた、訳ではなく後天的に能力を授かった者だ
大いなる力を得た私は映画の影響からか大いなる責任を全うしようと励んだ
悪の組織やヴィラン、犯罪集団、マッドサイエンティスト、マッドピエロ…
多くの敵と対峙する度に命の危機に瀕した
数えきれない傷跡だってある

強い力を得たからと言って、強い精神も一緒に育まれる訳ではない
私だって基礎は人間だ
ケガをすれば痛いし、病気に侵されればツライ
壁をぶち抜かれた時だって衝撃でいつも一瞬意識が飛ぶ
ケガをしにくく、病気にかかりにくい
治りが早く、特殊な能力が使えるだけだ

多くの人は”絶対的正義”を信じている
自分たちの命に危機が迫った時に助けてくれるのは正義だからだ
抽象的な神様は助けてくれないが、現実的なスーパーヒーローは助けてくれる
もっと言えば、犯罪者は助けてくれないが、警察は助けてくれる
不安に駆られた時に縋る気持ちを「スーパーヒーロー」に求める

彼らの正義の象徴となることを決意したあの日から
私はこうなることを覚悟していたのだ
しかし
私は何度も夢を見る
目の前で小さくなっていく命の灯
瞳に大粒の涙を溜めて最愛の者にお別れを告げる少女
生涯の伴侶を失った者の背中

「失ったものを数えるより救ったものを数える方が心のため」
そうわかってはいるが、失ったものを忘れることはできない
いや、きっと忘れてはいけないと私を戒めているのだろう

誰しもに救いの手を差し伸べたいが、できない時はある
私の未熟さ以外にも運だってある
どうか恨まないでほしい、蔑まないでほしい
偽善者や善良なフリをしていると怒りをぶつけないでほしい
貴方のツラさは私には到底わからない
しかし、貴方にも私のツラさは到底わからないだろう

多くの人を助けてスーパーヒーローと呼ばれることに誇らしさと共に後ろめたさを感じる
誰も私を救うことはできない
だから、私は私を救うために人を助けることにする
誰かを助けることで私自身に価値があると
…そう信じることにした

自身を失うことが最も大きな損失だと気付いたからだ
私は思う
自分を卑下し、他人を羨ましがり、他人と比べて、また落ち込む
自分は「ダメ人間」だと感じるかもしれない
決してそうではない
隠れた才能が必ずある
ただ、才能を活かす環境ではないだけだ

私の特殊な能力はある人で出会い、ある環境に身を置くことで覚醒した
それは”“であり、”行動した“自分だ
自分を諦めないでほしい
これはスーパーヒーローからからのお願いだ

『私はスーパーヒーロー』
Sweet Dreams!「よい夢を」

エッセイについてはコチラを確認してください

エッセイについて

エッセイとは エッセイとは特定の文学的形式を持たず、書き手の随想(思ったこと・感じたこと・考えたこと)を思うがままに書き記した文章のことである らしいです つまるところ、「自由に考えたこと自由に書いていくもの」です 凝り固まった[…]

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