1日の最後に読むのに丁度よい記事集

【IA企画】「24時間耐久「原付き」の旅」実践編

こんにちは、あるいは、こんばんは

今回は過去に行ったIA企画
IA企画「24時間耐久「原付き」の旅」の
チャレンジの実践記録を記事にしたものです

過去の計画編はこちらの記事を見て下さい

計画編

こんにちは、あるいは、こんばんは 今回は過去に行ったIA企画 IA企画「24時間耐久「原付き」の旅」について チャレンジの計画記録を記事にしたものです 次回は実践編を記事にします 問題提議:「24時間耐久「原付き」の旅」と[…]

問題提議:完走したのか?

結論:「ボロボロに成りながら無事に完走しました

完走した感想ですが、
最高に楽しい代わりに^^
極限状態のヤバい旅になりました!

友人に後日話したら、
「クレイジー過ぎる」と笑っていました

■旅の記録
スタート時のメーター:323206 終了時のメーター:334143

走行車種:JOG
総走行距離:1072km(MAP上)
総走行距離:1093km(メーター記録)
総走行時間:39間17分/48時間
休憩時間:1時間8分/48時間
仮眠:4時間55分/48時間
観光:2時間40分/48時間
給油回数:8回
給油金額:3,570円
給油(L):21.42L
燃費:50.04km/L

ここから詳細な旅の記録を記載していきます
全十二章の物語

第一章:出発

前回に計画した内容に沿って
石川県の小松駅から島根県の出雲大社まで目覚まします
起床は7時24分
冷凍のたこ焼きを食べて朝食終了

シャワーをして、荷物をカバンに入れて
家の近くの神社に祈願してレンタルバイク屋さんが開く午前10時を待つ

9時55分にレンタルバイク屋さんに自転車で到着
移動中に自転車がパンクしたけど…気にせず契約完了
自転車をバイク屋さんに預かってもらい
原付きをレンタルしました

駅に到着したのが、10:25
飲み物を購入し、トイレを済ませて準備完了
いざ、神様のいない島根県出雲大社まで全速前進!

出発時間:2021年11月2日(火)10:34
【疲労度】:95%(減っていく毎に元気がなくなっていく指標)

第二章:ワクワク・ドキドキ(楽しみ)

GPSなどのルート案内機能は基本的に使わずに
昨日に覚えた地図の記憶を頼りに移動を開始していきます
片耳のみイヤホンを付けて、ノリノリで運転していきます

小松駅を出発して305号線をひたすら走り続けます

【第一報告】
開始から2時間経過して2021年11月2日(火)12:31
福井県下河北町という場所まで移動完了
約56kmの地点
【疲労度】:90%
【感想】
少し汗ばむほどに暑いけど
快適で非常に楽しい


【第二報告】
開始から3時間経過して2021年11月2日(火)13:45
福井県 道の駅 河野で昼食休憩
約86.2km地点
【疲労度】:80%
【感想】
少し疲労が溜まったものの
まだまだ期待値も高いし、楽しい


第三章:疲れ<楽しさ

【第三報告】
開始から6時間経過して2021年11月2日(火)16:45
琵琶湖付近を走行
約147km地点
【疲労度】:60%
【感想】
疲労が吹き飛ぶほどに黄昏時のキレイな琵琶湖や風景に感動
感動で涙が出ながら楽しく走行


【第四報告】
開始から8時間経過して2021年11月2日(火)18:00
京都の任天堂本社に到着
約205km地点
【疲労度】:50%
【感想】
そこそこ寒いし、挫折が襲ってくる!
周囲が暗くなってくると不安で一杯になってくる
「なんでこんなことしてるんだ…」と何度も声が溢れる…
でも任天堂本社を目視できて大喜び^^
チェックポイントのタスクが完了できました

第四章:なぜこんなことをしているのか?

※真っ暗なのでここからは写真が無くなります
【第五報告】
開始から9時間経過して2021年11月2日(火)19:20
京都であっちこっちへ
道に迷うも9号線を発見!
ひたすら山間部を走行中
京都府の京丹波町付近なので約244km
【疲労度】:40%
【感想】
寒すぎる!気温が10℃
30kmで走ると体感温度がほぼ0℃
身体がガクガクし始める
不安はゆっくり無くなって、シバリング(身体が震える)が始まる
肉体が懸命に生きようとしていることが肌で感じる


【第六報告】
開始から11時間経過して2021年11月2日(火)21:05
ひたすら9号線を走る
京都府の福知山付近なので約300km
【疲労度】:30%
【感想】
思考が研ぎ澄まされ
走ることにのみ集中し続けるようになる

第五章:星空キレイだなぁ…ガソリン…やべぇ!

【第七報告】
開始から12時間経過して2021年11月2日(火)22:44
兵庫県の八鹿高柳付近なので約330km
【疲労度】:25%
【感想】
夜は自家用車は少なく、大型トラックが多いです
食事をしていないことに気付き
適当なコンビニでカップラーメンを食べる
冷えた身体にラーメンがうめぇ!
星空キレイ☆


【第八報告】
開始から13時間経過して2021年11月3日(水)0:09
緊急事態発生!燃料メーターがあと1目盛り
でもどのガソリンスタンドも閉まっている!
鳥取県の看板を発見したので約380km
【疲労度】:20%
【感想】
身体がガクガクし始めてる
燃料メーターが点灯し始めてる
最悪の想像が過る…
山間部の登りを原付き押して移動するのは厳し過ぎる…
アドレナリンがドバドバ出てるのがわかる
寒いのに熱い…

第五章:九死に一生を得て、ご迷惑をかける

【第九報告】
開始から14時間経過して2021年11月3日(水)1:04
鳥取県のどこかのガソリンスタンドに到着
実はGPSでMAPを表示して5つほどガソリンスタンド廻っていました
24時間営業に感謝!
恐らく395kmほど?
【疲労度】:20%
【感想】
ガソリンスタンドのお兄さんに握手して感謝を伝える
エンジンが弱々しくなっている音を聞いて
冷や汗が止まらなかった…


【第十報告】
開始から16時間経過して2021年11月3日(水)2:15
警察の方に補導されました…
バイクが入ってはいけない場所を走行していたようです
親切な一般の方に教えて頂き、警察の方に先導して頂きました
申し訳ございません
鳥取県の海沿いと思う場所、約450km
【疲労度】:15%
【感想】
違う意味で身体がガクガクしてました
違う意味でアドレナリンもスゴかったです
興奮と同時に冷静に受け答えができてました
関係した方にはご迷惑をおかけして申し訳ございません

第六章:目が、目がぁ~!

【第十一報告】
開始から18時間経過して2021年11月3日(水)4:08
顔丸出しなので、目が痛い
明け方前の大雨に打たれて酷く寒い
島根県の大根島を通過中510kmほど
【疲労度】:10%
【感想】
顔は既にトラックの排気ガスと砂利で煤塗れ
雨が降ってきて目が開けられない…
「バルス」を受けながらも原付きを走らせる
疲労困憊だけど、島根県まで到着したからあと少し…
夜が明けそう…


【第十二報告】
開始から20時間経過して2021年11月3日(水)6:12
ついに島根県の出雲大社まで3km圏内に到着
島根県の市街地付近恐らく570kmほど
【疲労度】:5%
【感想】
不思議な光景に目を疑う…
目の前が霧に包まれ、空の雲は薄い虹色
疲労のあまり幻想を見ている気がする
写真には残すが、キレイに写ってくれない…悔しい限りです

第七章:達成報酬

【第十三報告】
かなり珍しい気象現象に遭遇しました
出る雲の国と書いて「出雲の国」とはよく言ったものです
【疲労度】:10%
【感想】
2021年11月3日(水)6:20に「霧雲」と呼ばれる層雲に出会いました

現れる高さは地上付近~およそ2000メートルだそうです
雲は小さな水のつぶが集まってできているため、雲の中を歩くことができました

もう一つは「滝雲」
残念ながら写真はありません
呆気に取られて口を開けて涙が出ていたら終わっていました
僅か10分の出来事でしたが、疲れを忘れて楽しめました!

第八章:一時の休息

【第十四報告】
実はここまで仮眠を取っていません
20時間中1時間ほどしか休憩をしていないからです
マンガ喫茶で3時間ほど寝ます
【疲労度】:8%
【感想】
身体が重い上に寒くて、眠いです
深夜は大型トラックが多くて何十回も隣を抜かされるので
怖くて身体が強張って、あちこち痛いです
特に肩は緊張しっぱなしで固まってしまっています
風呂に入りたい…Zzz


【第十五報告】
開始から25時間経過して2021年11月3日(水)11:12
寝坊です…
3時間睡眠のところ、5時間近くも寝てしまいました
途中で眠くなるよりマシだと考えて観光に行きます
【疲労度】:50%
【感想】
起きると目に激しい痛みがあり、トイレで顔を見ると
目が血走っており、充血になっています
目を開いたまま20時間走行していたので、完全にドライアイです
「目薬」と「紫外線避け透明サングラス」を購入して対策します
あと、夜は寒すぎるので「貼るカイロ」を購入しておきます

第九章:出雲大社を観光

【第十六報告】
開始から26時間経過して2021年11月3日(水)12:17
出雲大社の観光開始
昼食に名物の日本三大蕎麦
【疲労度】:50%
【感想】
割子そばを食べました
かつおぶし・ねぎ・のり・紅葉おろしなどの薬味がのった器と、冷たい蕎麦
蕎麦の上に、直接つゆと薬味をかけるて食べるらしい
1枚目を食べ終わったら、残ったつゆを2枚目のお蕎麦に回し
空になった1枚目の器は、一番下に重ねる

2枚目の器に、また、お好みでつゆと薬味をかけ
1枚目と同じように、2枚目、3枚目と食べていきます

最後に、3枚目の器に残ったつゆは、そば湯に入れて飲み
終了

お土産もいくつか購入して満足


【第十七報告】
開始から27時間経過して2021年11月3日(水)13:56
出雲大社の観光終了
【疲労度】:70%
【感想】
神様はいないけど、参拝してきました
流石、神様が集まる神社なだけあって、行き届いた管理がされていて
趣のある立派な神社でした

あと不思議なことがいくつかありました

楽しそうな笑い声が聞こえてきたり、柔らかい何かに頭を撫でられた感触があったり
じっと複数の何か見られて身震いしたり、冷や汗が止まらなくなったり
など不思議経験ができました
今でも謎です

第十章:帰宅!

【第十八報告】
開始から27時間経過して2021年11月3日(水)13:56
家に帰ります!
島根県出雲大社への観光のための滞在時間は2時間
帰路は海沿いを通るルート
凡そ16~18時間の帰り道です

【疲労度】:70%
【感想】
普通にシンドいです…
原付き置き去りにし、電車で眠って帰りたい衝動を抑えて
旅を楽しみながら帰路につきます


【第十九報告】
開始から30時間経過して2021年11月3日(水)16:56
ここからは写真も進捗管理もせずにとにかく迅速に進みます
気力が果てた時点で動きが鈍るからです
【疲労度】:70%
【感想】
太陽が沈むと急速に寒くなるので、
身体のあちこちにカイロを忍ばせておきます

イヤホンを片耳に1時間毎で、交互に付け直し
爽快に疾走します

あとガス欠で酷い目に遭うのは懲り懲りなので
22時頃に満タンにして進みます

第十一章:怖い!寒い!眠い…

【第二十報告】
開始から36時間経過して2021年11月3日(水)22:56
ガチで怖いです
山間部を走行しているとカーブミラー辺りに白い何かがこっちを凝視している気配がします
とにかく視線を正面のみして音楽ガンガン聞いて
気を紛らせながら、駆け抜けます
【疲労度】:50%
【感想】
今がどの辺りかはわかりませんが、早く山間部を抜けたい思いでいっぱいでした
追いかけてくる系ではなく、一箇所に留まっている系っぽいので
脅威はなくなったと思います
ガチで怖かったです


【第二十一報告】
開始から38時間経過して2021年11月4日(木)0:33
食事も休憩もしていなかったので、
一度コンビニで休憩
【疲労度】:40%
【感想】
身体が震えて箸が上手く持てない
カップラーメンがとにかく染みます
山間部の気温は4℃ほどだったので、
体感温度は-14℃ほど…
雨が降っていなくて助かりました

食べると眠くなってきて
コンビニの駐車場で仮眠
20分ほど気絶するように寝ました

第十二章:近いようで遠い道のりの果てに

【第二十二報告】
開始から40時間経過して2021年11月4日(木)2:29
福井県辺りまで進みました
あと100kmほど?
【疲労度】:25%
【感想】
進んでいるはずなのに、全く進んでいる感じがしません
何度もトンネルを通り、いくつもの山を超えて、
海岸線を見ながら埃を追って進んでいるのに
遠い遠い暗闇を走っていると時間が永遠に感じてきます

歩みを止めればラクになることは知っていますが
なぜか走ることをやめることできない

少年漫画の主人公の気持ちはこういったものなのかと
感動したことは覚えています
暗く寒い道に”永遠”を感じるという経験は貴重かもしれません


【第二十三報告】
開始から44時間経過して2021年11月4日(木)4:31
無事に事故もなく、帰路につくことができました
【疲労度】:11%
【感想】
満身創痍とはこういう状態を指すのかと思うくらいに
体中に張ってあるカイロを剥がす力も無かったです
DBで修行中の悟空の重りみたいにズシリとした重いパーカー落として

2日ぶりのシャワーをして身体を温めます
全然温まらなく焦りました!
身体の底から寒くて、震えが止まりませんでした
ゆっくりとした呼吸ができるようになったので、
即ベッドにin

ガチガチ歯がなっていたのは30秒くらいで
気絶するように眠りました

疑問:旅で得たもの

・人は原付きで1日に20時間は走行できることがわかった
・人は原付きで1日に580km走行できることがわかった
・緊張で身体が強ばると全身筋肉痛になることがわかった
・1日中紫外線を浴びていたから、体内時計がリセットされて太陽と同時に起きれるようになった
・原付きでの長距離はフルフェイスが必須だとわかった
・「死が急速に迫ってくる瞬間に生を一番実感すること」を体感した
・ギリギリの状態にも関わらず挑戦している自分が心地よいと感じていることを理解した
・挑戦なしに得るものは少ないが、挑戦することで得るものは多いことを理解した
・楽しさが上回ると生命力が高まることを体感した
・【ヴィクトール・R・フランクル 「夜と霧」】で書かれていた「過酷な環境で生き延びる人の特徴」を疑似体験できた
・人は疲れすぎた状態で緊張の糸が切れると意識を失うことがわかった
・人は寒すぎるとパッシブスキルであるシバリングが始まることに面白さを覚えた
・夜の山間部では見てはいけない何かがいることがわかった
・神様が集まる出雲大社には神様がいることを肌で感じた
・好奇心が溢れてくる快感を得た

疑問:旅で失ったもの

・1週間は肩の痛みが取れなかった
・目の充血も1週間程度続いた
・自転車がパンクした
・終始ヘルメットを被っていたので、頭がずっと痒かった
・貴重な経験の代わりに少しのお金を失った

おわりに

大変過酷な旅でしたが、無事に完走できてよかったです
何より楽しかったのが一番の喜びでした

年に1回は新しいことに挑戦するので
また見ていただけると幸いです