1日の最後に読むのに丁度よい記事集

【性格特性】直感的イメージ思考「視覚優位」とは

こんにちは、あるいは、こんばんは
大人の発達障害をご存知でしょうか?
近年になって、大人の発達障害は世間的に認知されて始めてきています
大人の発達障害者は全体の約8.8%に該当するそうです

発達障害というと
「ADHD」や「ASD」などが代表的です
世間一般で普通にできることや簡単なことが難しかったりで、
社会的に「できない人」というレッテルを貼られてしまうことが多いです

そんな発達障害ですが、
様々な特殊能力があることが研究によってわかってきています
この能力を活かすことができれば大きなとなり得ます

今回の記事で取り上げる特殊能力は「視覚優位」です
この「視覚優位」は私の特性でもあります

今回の内容を詳しく知りたい方はこちらの本をご購入ください
「天才と発達障害 映像思考のガウディと相貌失認のルイス・キャロル」

大前提:認知の偏り

私たちが世の中の事柄を判断したり解釈したりする過程は、
実は人それぞれ違います

同じ話しを聞いても、解釈が異なったり
同じモノを見ても、判断が違ったりします

同じものを見ていても捉え方や感じ方が違うように
必ずしも同じように認識できているとは限りません

それは「認知の偏り」というものです

人が認知するには五感を使う必要があります
「視覚」「聴覚」「味覚」「嗅覚」「触覚」です
人は主に「視覚」と「聴覚」バランス良く使い情報を読み取ります
※多少の偏りは発生します

発達障害があるとこの認識のバランスが崩れ
「視覚優位」または「聴覚優位」と偏りが発生します
これが一つの特殊能力へと発展します
普通の人が認知できないことが認知できるようになってきます

視覚優位とは

視覚優位とは
「目で取り入れた情報を処理することが得意な人」のことを指します

得意なことは以下のようなことです

  • 空間認知が優れている
  • 図で認知する
  • 人の顔を覚える
  • 絵、写真、グラフ、動画など視覚的に示された物を理解しやすい
  • 瞬時に見ただけで、全体の関係性を理解できる
  • 聞いた言葉を頭のなかで、言語ではなくイメージを使って思考する(映像思考)
  • 漢字を部首で覚える
  • 記憶がイメージと結びついているため、詳細な情報を伝えられる
  • 一度に多くの情報を読み取り、直感的に理解することに優れている

頭の中で多くの情報を視覚化してしまう感じです
例えば
・小説を読んでいれば、まるで映画を見ているかのように、文字の情報を事細かに映像化します
・物事をイメージで記憶するため、まるで写真を取ったかのように「いつ」「どこで」「何を」「誰が」「どのように」行動したのかを思い出せます
・いつでもどこでも鮮明なイメージを頭の中で想像することができます

まるで漫画やアニメのようにホワンホワンホワン…っと鮮明な映像で
考えるようになります

逆に苦手なことは以下のようなことです

  • 漢字を似た字と間違えて書いてしまう
  • 本を読むといちいち映像化されるため、非常に読むのが遅い
  • 長い話を聞いていると途中で理解できなくなってしまうことがある
  • 言葉で伝えることが苦手
  • 聞いて理解するのが苦手

情報の多くを視覚で処理しようとしてしまうために起こる弊害です
頭の中のイメージを人に伝えることが難しいからです

よく天才の人が人に物事を教える描写として
「ガーっと」「ドーンって」「ズシンって感じ」など擬音で伝えるのがわかりやすいでしょうか
直感的にイメージで理解しているため、言語化する必要がないため、
人に教えようとするとイメージで話そうとしてしまうのが原因です

「視覚優位」の人の脳内では鮮明なイメージが流れています
立体的で、鮮明な色で、感触や温度が伝わるほど具体的で、空気の流れさえもイメージで補うことができます
また、自分がイメージで理解しているため、相手にも同じようにイメージで理解できるものだと考えています
言葉で事細かに伝えることに慣れていないため、上手く人に伝えることが苦手なのです

この特殊能力を活かすためには
空間把握やイメージを伝える職業に就くと天才として
周囲を驚かせる才能へと変貌します

視覚優位の人が才能を発揮しやすい職業
土木、建築、デザイン、映像、生物学、物理学、スポーツ、外科医、パイロット

いずれも、鮮明なイメージを想像できる職業がラインナップに入ります

Q.健常者でも視覚優位はあるのか?

A.ニュアンスとして微妙ですが、「あります」

大多数の人間は80%を視覚から情報を得ています
「百聞は一見に如かず」というように
多くのことを聞いて理解するより、画像や図、文字を見た方が理解が早いのは普通のことです

但し、視覚優位の特性を持つ人は
目を頼りにして情報を取っているのはではなく、
「視覚情報が優先される」の方がわかりやすいかと思います

例えば、健常者の場合
イヤホンやヘッドホンで音楽・歌を聞いた時、
メロディや歌をそのまま受け取ると思います

優しい曲、悲しい歌、面白い歌詞など
全体の印象や歌詞の意味などを考察して把握していきます

視覚優位の人は
メロディや歌詞を自己の経験や知識に当てはめて
記憶から映像を作り出して、頭の中に流れてきます
映像となりイメージ化されます

意識的に行っているというより、
自動的に変換されていきます
「視覚優位」の人はこのようなことが集中しなくても日常的に起こります

健常者の方でも
音楽や歌に意識を集中して、イメージ化することはできると思います
それが、「手動」なのか「自動」なのかの差だと考えています

Q.視覚優位で困ったことは?

A.子供の頃は特に大変

大人になった今では
多くの体験や経験値があるため、
話を聞きながらイメージ化できるので、普通の人より理解が早かったりします

中学生、高校生くらいまでは先生の授業や大人の話が断片的にしか理解することができずに苦労しました
「こんな感じで、こんなニュアンス」っと抽象的に理解せざるを得なかったです
具体的に説明されても
言葉の意味がわからないから、理解のしようがなかったです

テストや試験、授業はもっと大変でした
問題文を読んでもイメージできないと理解できないし
教科書に書いてあることが自分の経験にないと頭に入ってこない

これは後でわかったことですが、
見たことがなかったり、経験したことがなかったりすると
言葉や文字通りの意味を理解できず、解釈することもできないからでした

さらに幼い、幼稚園や小学生は
相手の言ってることはよくわからないし、
こちらも相手にどうやって伝えれば良いかわからず癇癪を起して
泣いたり、怒ったりしていました

Q.どうやって乗り切ったか?

A.経験値をとにかく上げること

イメージ化できるほどの知識と経験を持ってからはとても強力な特殊能力に変わっていきます
そのためには、ひたすら経験値を積む上げることが重要です

ゲームのRPGのように敵を倒して経験値を上げるように、
色々なことにひたすらに挑戦してみることです

先入観なく、行動することで学びが深くなり、頭で考える時にイメージ化しやすくなります

食わず嫌いで挑戦する幅と量を減らすと大人になっても厳しいと思います

私は幸い、好奇心旺盛で何一つ躊躇せずに挑戦してきたので、特殊能力にまで昇華できたと思います

Q.視覚優位になると何ができるのか?

A.見ると瞬時に全体の状況を把握でき、聞いたことが鮮明な映像に変換されて理解が早くなる

想像すれば、かなり詳しくイメージ化することができます
人に聞いた面白い話は現場に自分もいたかのように想像できたり、
小説ではアニメやドラマを見ているように勝手に動画化することができたりします

混乱したカオスな状況でも見ただけで、現状がどうなっているのかを理解できたります

イイことはこのくらいですが、職業によってはかなり重宝される特殊能力になります

習得するまでが大変なのと
苦手なことは基本的に克服するまでに至りません
「苦手」→「少し苦手じゃなくなる」
「遅い」→「少し早くなる」
程度です

Q.対処法はあるのか?

A.言葉や文字で説明するのではなく、絵や写真、図、グラフ、模型など目で認知できるようにする

視覚優位の子供を育てている親御さんであれば、
言葉でいくら懇切丁寧に説明しても、子供は理解できません

イメージ化できないからです

なので、絵に書いてあげたり、写真を見せたり
模型や図を作ってあげるなど、手間ではありますが、理解が急激に上がります

ちなみに、
創造系のパズルやブロック、プラモ、粘土などの知育玩具は
視覚優位の子供にとって、かなり理解の助けになります

頭の中でイメージを作る際に創造系に触れておくと要領を掴んで早くなるからです