こんにちは、あるいは、こんばんは
マネースクリプトについてみなさんはご存知でしょうか?
マネースクリプトとは「お金に対する考え方、思い込み、信念、価値観」のことです
自分のマネースクリプトを確認すれば「お金持ちor貧乏の素質」を判別することができます
今回は
お金に対する考え方や思い込み「マネースクリプト」についての記事です
問題提議:マネースクリプトとは?
結論:「上図のようなお金に対する考え方や信念」
マネースクリプトはアメリカの金融心理学者ブラッドレイ&セオドラ・クロンツによって考えられたもので
「お金持ちの素質」、「貧乏の素質」を判断する情報に利用できます
お金持ちの素質を持つ人は稼いだお金を上手に運用することができます
例えば
・お金を投資に回して資産を増やす
・お金を経験に使い自己投資で成長する
・お金を人材に投資して会社や人を成長させる
などお金を利用して将来に投資する考え方を持ちます
対して
貧乏の素質を持つ人は稼いだお金を下手に運用してしまいます
例えば
・お金をギャンブルに回して資産を減らす
・お金を承認欲求に使い無駄遣いをする
・自己の快楽のためにお金を使う
などお金を利用して今さえ良ければ何を犠牲にしても良いという考え方を持ちます
詳しくマネースクリプトを知るにはどうれば良いか?
マネースクリプトを分類すると4つに分割することができます
各分類の傾向や特徴を分析することで
自己のお金に対する価値観を認識することができます
マネースクリプトは「金銭忌避」「金銭崇拝」「金銭地位」「金銭警戒」の項目で構成されております
疑問:4つの分類の特徴とは?
結論:「上図の関係性になる」
詳しくマネースクリプトの「金銭忌避」「金銭崇拝」「金銭地位」「金銭警戒」を紐解いていきます
金銭忌避(お金は悪)
▼特徴
金銭忌避はお金があると不幸になるという考え方をするタイプです
金銭忌避が高い人は「お金を忌み嫌う傾向」にあります
お金を稼ぐことが悪だと考えており、質素に静かに暮らすことに関心が高いようです
富裕層などのお金持ちを傲慢で高飛車で、悪事をして稼いでいる人だと考えている人も多いようです
正当な理由で得たお金をキレイなお金
悪事で得たお金を汚いお金と考えおり、
使う場合でもキレイなお金のみを使用するようにします
清貧(無理に富を求めようとはせず、行いが清らかで貧しい生活に安んじていること)が美しく、
幸せなことだと勘違いしている傾向にあります
▼注意点
使うお金もキレイなお金にしたいため、
自己資産に関係なく他人のために自己が損をするお金の使い方をしたりします
・ボランティア活動、寄付金、友人にお金を貸すなど
金銭崇拝(お金は善)
▼特徴
金銭崇拝とはお金が善であると考える傾向が強い人というタイプです
金銭崇拝が高い人は「多くの問題をお金で解決し、お金が自由を与えてくれると信じている傾向」があります
お金が自己に与えるメリットを理解しており、お金を稼ぐ力が高く、
お金に対する考え方をしっかりと持っています
お金に働いてもらう投資など
お金が生み出すパワーが大きいことも知っているため、
お金持ちが多いのも特徴です
しかし、金銭崇拝が高過ぎる場合はお金で何でも解決したり
お金に直結する仕事を第一優先に考えて、家族や恋人、勉強や知識など
人生で他にも大切なモノを蔑ろにしたりする傾向があります
▼注意点
金銭崇拝が高過ぎるとお金が全てになってしまい
お金のための人生になってしまいやすくなります
金銭地位(お金は使うモノ)
▼特徴
金銭地位はお金を持っている人は価値がある人という考え方です
人の価値はお金を持っているか否かで判断してしまいます
お金を持っている人=偉い、有名人、能力が高い
お金を持っていない人=地位が低い、能力が低い
などお金を人の価値を決める指標にしてしまう傾向があります
お金持ちになれば、人として高い地位になれると盲信していると
お金を必死で稼ぎ成功する人もいます
そのため、起業家や投資家など
お金持ちを目指して努力する人が多い傾向にあります
▼注意点
金銭地位が高過ぎると生活水準を上げたり、散財してお金を持っているように
見せることが生きがいになったりします
身の丈に合わない経済状況に陥っても、自己顕示欲が変わらなければ
貧乏でも高級なアイテムで飾ったり、
高級店の常連になったりします
金銭警戒(お金は貯めるモノ)
▼特徴
金銭警戒はお金を使う事に抵抗を感じる傾向がある人です
倹約家で浪費などの無駄遣いを極力抑えて貯金し、
何か緊急事態や優先度の高いことが起こる時に使うようにする傾向があります
金銭警戒が高過ぎる人はギャンブルなどお金を失う可能性があることにはお金を使いません
リスクを極力避けるため、「貯金」という保守的な行動が多くなります
貯金自体が趣味といった精神安定にしている人も多いです
日本人は特に金銭警戒が高い人が多いです
▼注意点
金銭警戒が高過ぎると
本やスポーツ、新しいお店など初めてのことをする際の邪魔になってしまいます
お金を失うリスクを恐れて挑戦することを先延ばしにしたり、
挑戦自体を見送って、やらないという選択肢を選ぶ傾向にあります
疑問:マネースクリプトを確認する方法とは?
結論:「マネースクリプト診断テストで確認する」
マネースクリプトは簡単に調べられるように下記のリンクでマネースクリプトを調べて見て下さい
質問数は全32問で構成されております
質問1~9が「金銭忌避」
質問10~16が「金銭崇拝」
質問17~24が「金銭地位」
質問25~32が「金銭警戒」
の度合いを表します
約5分ほどで調べられます
回答は以下のように設定してあります
1点:完全に反対
2点:反対
3点:少し反対
4点:少し賛成
5点:賛成
6点:完全に賛成
簡単な指標を用意しました
マネースクリプト | 問題数 | 最低値(min) | 最高値(MAX) | 中央値 |
金銭忌避 | 9問 | 9点 | 54点 | 31.5点 |
金銭崇拝 | 7問 | 7点 | 42点 | 24.5点 |
金銭地位 | 8問 | 8点 | 48点 | 28点 |
金銭警戒 | 8問 | 8点 | 48点 | 28点 |
各マネースクリプトで中央値を目安に自分の点数が高いか低いかで判断してください
疑問:4つの分類で高いor低い人ってどんな感じの人?
結論:「マネースクリプトは高過ぎても低すぎてもダメ」
理解しやすいようにあくまでも参考例として具体的な人物をイメージして紹介します
【金銭忌避】
高い人の特徴
・お金は卑しいモノだから多く持っていると不幸になると思っている
└お金持ちや有名人の不祥事があれば、「多くのお金を持っているから悪さする」など文句を言う
・富裕層は悪人で、多くの人からお金を騙し取ってお金を搾取している
└「〇〇会社の社長は消費者からお金を巻き上げて富を築いてる」など盲信した不満を言う
・一生懸命頑張って働いたお金だけがキレイなお金で不正で得たり、楽して得たお金などは全て汚いお金
└「労働時間が短く対した仕事もしてないのに、労働時間が長い私の給料が低いのに納得いかない」など労力と給料に不満を言う
・貧しくても一生懸命働いて生活できることが美徳
└「贅沢をせずに節約して無駄は一切しない質素に生きるのが家訓」など挑戦や経験を奪う考え方
・給料が低いのは自分の能力が低いことが原因だと考えている
└「自分は頭が悪くて不器用だから収入が低いのは当然」など環境に原因があっても自分を第一に責める
・時間と労力をかけたお金にこそ価値がある
└「努力に比例した成果があるはず」など労力に見合う対価でないと納得できない考え方
・高くても正規品などを購入してしまう
└騙されて値上がりしている正規品や物件などの値下げ交渉ができず、高額商品を購入してしまいがち
・低資産、低所得になりやすい
└お金を嫌っているため、投資などお金を利用した資産形成ができない
低い人の特徴
・上記のような考え方に当てはまらない、もしくは、考え方が柔軟
「お金に卑しいもキレイも無く、お金はお金」という真実を知っている
【金銭崇拝】
高い人の特徴
・お金は多くの自由を得られるツールだという考え方
└お金を使えば多くの選択肢を選ぶことができる
・お金を大切にする
└お金が問題解決や自由を得るのに有効的だと考えている
・有価証券、マンション経営など金銭的投資や自己投資、他者への投資にお金を使う
└将来より大きな価値としてリターンがあると考えている
・お金に頼り過ぎることがある
└困ったことは何でもお金で解決しようとする
・「お金と私、どっちが大切?」の質問に対して「お金」を選ぶ
└お金で買えない大切なコトに気付かず、お金を優先してしまいがち
・お金を稼ぐ能力が高い
└お金は多くのことを解決してくれることを知っているため、お金を多く稼ぐことに抵抗がない
低い人の特徴
・上記のような考え方に当てはまらない、もしくは、お金が嫌い
└お金でできることは限られているという考え方
【金銭地位】
高い人の特徴
・お金を持っている人は地位が高く、お金を持っていない人は地位が低い
└お金持ちの人はモテて、慕われ、尊敬され、羨まれ、輝かしい生き方をしているという考え方
・貧乏人は等しく信用できず、お金持ちだけが成功者
└貧乏人は稼ぐ能力が乏しく、発言する権利を持たないため、お金持ちだけが成功者という考え方
・高い地位を目指しているため、お金を稼ぐ能力が高い
└自己顕示欲をアピールするために必死にお金持ちを目指す
・自己顕示欲が高い
└一度お金持ちになって自己顕示してからは経済状況に関わらず、高級品など購入してアピールを続ける
・一度上げた生活水準を下げることができない
└一度でも想像しているお金持ちのような体験をすると生活水準を下げられない
・自己に稼ぐ能力が無いと認識するとギャンブル依存、現実逃避、借金などをしてしまう
└理想を追いかけたいが、追いかけられない事実が強いストレスとなり、散財してしまう可能性がある
低い人の特徴
・上記のような考え方に当てはまらない、もしくは、お金で人の価値は決まらないと考えている
└お金だけが人の価値を決めるものではないことを理解している
【金銭警戒】
高い人の特徴
・お金は基本的に貯めておくモノ
└極力不要なモノの購入を抑えて、不要な出費を抑えようとする考え方
・ギャンブルや投資などお金を失う可能性があることを拒絶する
└リスクを背負いお金に対する不安を持っていたくない
・貯金が趣味
└銀行の残高が増えることに快感を覚える(男性に多い)
・贅沢を過度に禁止して、人生がつまらなく感じる
└美味しいもの、旅行、お土産、何か挑戦など思い出も味気ないものになりやすい
・何事にもケチでお金に固執しがち
└些細な支払いにも過敏になって「お金お金」とがめつくなりやすい
・労力に見合わないような過度な節約を実践する
└比べると20円、40円ほど安い商品を時間をかけて購入する
低い人の特徴
・上記のような考え方に当てはまらない、もしくは、状況に応じたお金の管理方法を考えられる
疑問:結局のところ、理想の点数はあるの?
結論:「理想は人によるため無いが、4つのタイプで理想がわかる」
全ての人が当てはまる訳ではありませんが、一つの傾向として
判断してもらえればと思います
【タイプ1】平凡だが豊かで幸せな生活を送るタイプ
金銭忌避:9~31.5点/54点
金銭崇拝:24.5~42点/42点
金銭地位:8~28点/48点
金銭警戒:28~48点/48点
【タイプ2】リスクを負いながらも投資でお金持ちになるタイプ
金銭忌避:9~31.5点/54点
金銭崇拝:24.5~42点/42点
金銭地位:28~48点/48点
金銭警戒:8~28点/48点
【タイプ3】お金を嫌いながらもケチで貧乏になるタイプ
金銭忌避:31.5~54点/54点
金銭崇拝:7~24.5点/42点
金銭地位:8~28点/48点
金銭警戒:28~48点/48点
【タイプ4】見栄のために散財して貧乏になるタイプ
金銭忌避:31.5~54点/54点
金銭崇拝:7~24.5/42点
金銭地位:28~48点/48点
金銭警戒:8~28点/48点
ちなみに2022/5/25時点の筆者のマネースクリプト結果は以下の通り
金銭忌避:9点/54点 17%
金銭崇拝:42点/42点 95%
金銭地位:18点/48点 38%
金銭警戒:25点/48点 52%
【タイプ1】平凡だが豊かで幸せな生活を送るタイプ
【タイプ2】リスクを負いながらも投資でお金持ちになるタイプ
タイプ的に言えばこの2つに近いことがわかりました
疑問:お金持ちの素質にしたいけど、どうすれば良いのか?
結論:「お金持ちのマネースクリプトに変えることはできるが、困難な道」
一番早い方法は
「お金持ちや成功者の近くで思考や思想を学び真似る」ことです
学ぶこと=真似ること
なので、先行者に学ぶことが最も早くマネースクリプトを変える方法です
しかし、
ハッキリ言って覚悟がなければマネースクリプトを変えることは非常に困難なことです
理由は
「周囲の環境」にあります
「考え方や思想」は周囲の人や関心の強い人の影響を多大に受けることが科学的にわかっています
自分の周囲を一度確認してください
家族や学校の先生、友人や恋人などお金持ちのマネースクリプトを持っているなら
自然と自分もお金持ちのマネースクリプトに近くなるはずです
逆に散財するタイプや貯金に一生懸命だったり
お金を忌み嫌う人が周囲にいれば、同じような考え方が身につきます
本物の「お金持ち」の近くで過ごす機会は普通の人生を送っていればないことでしょう
なので、お金持ちになった成功者の「本」や「動画」「講演会」「作品」に触れてみることから
始めることをオススメします
客観的要約
■「図やイメージを多用することで多少わかりやすくなった」
→今回はお金周りの内容だったこともあり、イメージを多く入れた
いつもはわかりやすくなるように具体例でイメージしてもらうようにしていた
図を入れるとグッとわかりやすく感じるようになる
いらすと屋には感謝
■「マネースクリプトを変えるのは至難の業」
→考え方が柔軟な人でないと変えることは難しい
親や兄弟、友人など親しい人と同じ考え方を持っている人は特に厳しい
相手から抑制されたり、影響されたりなどで揺さぶられることが多いから
相応の覚悟を持って考え方を変えていかなければ流されてしまうと思う
■「地位が欲しいという欲望が枯渇している」
→「人より頭良く見られたい」「人より格好良く見られたい」「人より偉く見られたい」
人と比較しても、自尊心が潤うことはない
自己顕示欲は満たされるだろうが、自己顕示欲に際限などなく
常に脚光を浴び続けなければ心地よさに繋がらない
また、冷めた後でも過去を振り返って自分に酔うようなことは私にはできない
だからこそ、金銭地位を求めることができないことはある意味で問題